梅雨は長くてあ木ます14 [独楽]
掲載あれこれと日にちが掛かりましたが親こまの実際の加工は数十分。
慣れればこその所要時間で夫々の細工加工に夢中になってあっと言う間の感じです。
もの作りでも何でも没頭すると時間の感覚が薄れるのは同じ事。
今迄に何個も作った二段こまは出来上がりの様子がアタマに浮かんで加工は無意識。
でも微細な加工のその都度は一歩間違えると失敗やケガの元。
無意識の様でも集中しつつ細心の注意は怠りません(*^^)v
二段こま8
裏軸
こま裏の数ミリを表軸と同径に削り出し
切り取り
先を尖らせ乍らの削りと切り取りの同時加工
梅雨は長くてあ木ます13 [独楽]
こまの種類は何であれ表側は模様や彩色に軸仕上げと華やかな加工。
それに引き換え裏側は文字通りの舞台裏で目立たない地味な加工。
表側の加工は主に軸方向への負荷で問題の無い切削や細工。
裏側はと言えば軸と直角の方向へ削り込むため負荷が掛かるので偏心のキケン大。
裏側の削り方次第偏心の有る無しでこまの回り方を左右する大切な加工と言えます。
過負荷を掛けない様に慌てず慎重に進めます(*^^*)
二段こま7
裏側
表の模様と彩色と軸仕上げの後は裏側加工
少しずつ
過負荷を掛けると偏心し易いので根気良く削り込み
ちょっと休憩
梅雨時でも異常とも言える雨の多さで農家は日照不足で困っている様です。
確かに我が家の菜園はナスの他はキュウリもトマトも生りが今一。
そんな中周りの花の咲くペースは遅い様でも次々に開いて雨に濡れて元気。
今一番目立つのが畑のスカシユリ。
手入れ無しの放ったらかしでも毎年少しずつ増えて今が見ごろ。
庭も畑もどの花も全部そのまま自然の成り行きでそれでも律儀に咲いてくれます(*^^*)
スカシユリ
今年の梅雨は雨が多く咲くペースが遅い様です
道路沿い
道を挟んだ前の畑の雑多な茂みは季節ごとに色々な花が咲きます
クマンバチ
雨でユリの蜜が薄いのかムラサキシキブの花の方に飛んでいます
梅雨は長くてあ木ます12 [独楽]
二段こまの親こまに織り目模様と彩色を済ませた後は要所となる軸仕上げ。
先ずは10∮を8∮に細く削って上の軸端を少し掘り込んで子こまを乗せる部位仕上げ。
刃ものの先で抉るだけで特に難しい加工でも無く失敗は有り得ません。
普通のひねりこまよりも軸を少し太く短くするだけで抉りは序での様なもの。
ひねりこまの軸は回し易さと言うよりも見てくれでカーブを付けて端を細く仕上げますがそれをストレートのまま端を掘り込むだけで軸加工の手間はほぼ同じ。
能書きで難しそうな二段こまの作り方は極普通です(*^^*)
二段こま6
軸端
軸径を10∮から8∮に削り子こまを乗せて回す受け口をすり鉢状に掘り込み
約110°の深さ4ミリ
子こまの軸先約60°が滑らかに回る様に凹面仕上げ
梅雨は長くてあ木ます11 [独楽]
二段こまのアイディアは借りものでも織り目模様のテクスチャリングは世界初?
元はアメリカ製(?)のそのツールはターナー仲間が直輸入したものを分けて貰ったもの。
こまの模様刻みは日本古来の振動刻み線模様のチャタリング、今ではテクスチャリングもかなり普及していると思われるものの趣味用が多いのか殆ど見かけません。
況してや二段こまに幾何学風織り目模様を刻んだのは唯一無二?
?の多い記事ですがこの特別なこまが目に出来るのはここだけ?(*^^)v
二段こま5
テクスチャー
回転させた材料にギザギザローラーのツールを押し付けて刻み模様
細目のローラー中小で二種類の織り目模様
彩色
気の赴くままカラーペンで何色も
梅雨は長くてあ木ます10 [独楽]
元はこまコレクション本の内から見よう見まねでつくり始めた二段こま。
今では形も彩色もオリジナルと化して世界にこれ1個(同じものが作れない^^)。
形状と寸法を独自製作に加えて時々他のこま作りで紹介の模様刻みがこれまた特殊。
軸差しを終えてその固着待ちに形状の削りから模様付けの準備に入ります。
もの作りの本当のオリジナルは全てが創作なのですがそこは趣味道楽に免じて二段こまのアイディアの流用はご容赦をお願いです(*^^*)
二段こま4
裏面の削り出し
軸の接着乾燥待ちの間に他の加工
テクスチャーツール
こま上面の模様刻みに特殊ツール
三種類の内から選択します
ちょっと休憩
ブログを続けて早12年。
当時他社から引き継がれた当プロバイダーがブログ開設で申し込んだ受け付けNo.11。
今では他社のブログ元が時々中止される中に有って一番とも言える長寿サイトです。
当初から毎日の更新がライフワークとなって年に数日の留守の日以外はお休みなし。
4,5日毎に投稿分をコピーして半年ごとに纏めて綴じた冊子が23冊にもなりました。
別にどうと言う事もないのですが納戸の昔のブリキ製衣装箱の中に積み重ねてあります。
木工趣味を長年続けてもの作りが好きなタチの成せる所以でしょうかネ(^^)/
12年目前半
開設以来続くコピーの23冊目
記録
読み返す事は殆どないのですが頁を開けば記憶が蘇えります
梅雨は長くてあ木ます9 [独楽]
二段こまの親こまはその軸が太い程子こまを乗せて回すのが容易いのですが・・
あまり簡単に子こまが回せてはこま遊びの妙味に欠けます。
発刊されているこまの画像集には寸法仕様などの記載は大雑把で詳細は不明。
そんなこまも有るのだと知って作る二段こまの寸法は独自に設定して作り手次第。
過去に試行錯誤で作った記録を参考に親こまの軸に乗せる子こまの回し方が簡単過ぎず程々に難しくとその兼ね合いを考えて作ります。
理屈を捏ねても要は親こまの出来如何、出たとこ勝負の親こまは果たして・・(*^^*)
二段こま3
軸の打ち込み接着
10∮穴に接着剤を塗った10∮棒を打ち込み
軸
30Lに切断して接着剤の乾燥を待つ間に次の加工へ
梅雨は長くてあき木ます8 [独楽]
こま作りは各種いろいろで初期の頃は小さなひねりこまや投げこま。
十数年前に市内の美術博物館でこまコレクション展を見た後はレパートリーが一気にup。
公共施設の事とてコレクション本も市販一般のこま本の半額以下。
見た事も無い和こまや世界のこまの掲載は150種類近くで当初は‘へぇ~!’と感嘆しきり。
今ではこま作り20年近くを経ても掲載されているこま通りに作られる筈も無くアイディアだけを頂いて爾来似た様なこまも何時しかオリジナルに。
オリジナルとは言うも憚る二段こま、作るのは経験済みで簡単(*^^)v
二段こま2
親こま
約50∮のミズキ材を使用して10∮穴あけ
端面仕上げ
こまの上面になる端面をきれいに削って仕上げ
梅雨は長くてあ木ます7 [独楽]
以前に2,3回紹介したこまの上に又こまを回す段こまを作ります。
種類は二段と三段があるものの三段はなかなか乗らないので今回は二段。
こまに限らず作品の一点は出来るだけ残して置くのが上げたりしていつの間にかゼロに。
頼まれた訳ではなくて只自分の木工作品のコレクションです。
先月紹介した小学校夏休み工作教室でプレゼントする削り出しのどんぐりこまは未だ製作続行中で今作り溜めた数は20数個でその合間の段こま作り。
作るのは慣れたものでも回すのに手こずる段こま、始めます(^^♪
二段こま
ミズキ材
他のこまの使い残りで大小いろいろ
段こまは寸法が有って無いようなものなので残材を活用
図
二段と三段の共用図
作る難しさは無くても回すのが難しい三段はいずれまた