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あ~木よ来い15 [小物]

木工品の初品は加工手順が定まっていません。
ハンガーピンなるものも材料長さが仕上がり寸法きっちりで失敗は許されません。
 
已む無く2本接ぎの材料にしてさて半分の1本目の加工開始。
両端が座になって中間が細いバー状の小ものを如何にして削り出すか。
 
始めに難しい部分から仕掛かるのが常套ですが先ずは簡単な取り付けねじの下穴あけ。
その下穴径も取り付けねじをねじ込んだ時に相手が小ものなのでムリすると割れるかも。
 
難題山積^^でも進める他は有りません(*^^*)
 
ハンガーピン3
3ハンガーピン5.JPG
18∮
1本分のピン両端の径18∮に切削
 
3ハンガーピン6.JPG
下穴
取り付けねじ径6.5∮用に5.5∮×30Lの穴あけ

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あ~木よ来い14 [小物]

ハンガーピンの材料を持って依頼に見えた家具屋さんに木工旋盤の知識は有りません。
ウォールナットの小さな角材の長さをピンの仕上がり長さきっちりに切ってありました。
 
?この長さでは中間を細く削って両端が円盤状のピンには削られません。
木工プロの家具屋さんも旋盤加工の段取り要領までは気付かなかった様です。
 
それは口にしないで材料を2本繋ぎにして半分ずつ加工と咄嗟に判断。
幸い端面が丸のこできれいに切断されているので接着すれば大丈夫の筈。
 
普通の木工ボンドではなくて強力接着剤で接ぎました。
ボランティア仕事ですから消耗品諸々も自前です(*^^*)
 
ハンガーピン2
2ハンガーピン3.JPG
2本接ぎ
材料1本では旋盤への取り付けシロが無いために2本を接いで1本に
 
2ハンガーピン4.JPG
ピン1本目
2本接ぎの材料を先ずは半分の加工

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あ~木よ来い13 [小物]

久し振りに知り合いの家具屋さんからの依頼です。
ピンとだけの事で用途を聞くとクローゼットの中の吊り下げ(ハンガー)用ピン。
 
ピン(^^)と来ないので詳しく問えばハンガー用のバーの他に補助のフック用。
要するにクローゼットの両側にピンを差してハンガーにするそうです。
 
金具のフックでは木製家具に相応しくないので木製のピンするのはグッドアイディア。
支給された材料の長さに内心異議ありですがさりげなく引き受けました(*^^)v
 
ハンガーピン
1ハンガーピン1.JPG
ウォールナット材と見本
20角×50L材とピンの現物と埋め込みのねじ
 
1ハンガーピン2.jpg
見本のスケッチ

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ちょっと休憩

日中の暑さは一向に引きませんが朝方はやはり秋の気配が感じられます。
家の前の道路を挟んだ我が家の畑にもようやく秋が訪れました。
 
前に花がいっぱいと紹介したムラサキシキブの実が色づき始めて賑やかです。
道路にまで伸びた枝は切り取りますがそれでも1メートル近くの高さの茂み。
 
その中からフジバカマも顔を出して咲き出しました。
公園のどんぐりと言い椎の実と言い植物は季節に正直です(^^♪
 
ムラサキシキブ1.JPG
ムラサキシキブ
畑の道路沿いの小さな茂みに毎年たくさん実ります
 
ムラサキシクブ2.JPG
色付き
小粒の青いのやらムラサキやら5ミリ近くの白っぽいのやらいろいろ
 
フジバカマ.JPG 
フジバカマ
今年は暑さの所為か生え方が少ないものの秋を先取り

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あ~木よ来い12 [ペン]

酷暑の続く最中に依頼を受けた万年筆2本とボールペン1本が揃いました。
いずれもケヤキ材の木軸で幸いボールペンはストックがあったのでそれを充当。
 
早速依頼主にお渡ししましたが聞くところに依ると知り合いの方に頼まれとか。
以前に我がハンドメイドペンを手に入れて気に入って頂けた様で今回はリピート。
 
木工道楽で始めたペン作りも早17,8年本当に嬉しい限りで作り手冥利に尽きます。
嬉しさの余り昨日と同じ様なそのペン達の姿をもう一度撮って置きました(*^^*)
 
万年筆12 完
12万年筆27.JPG
ペン3本
丈夫で長持ちが信条、別途初品の数本は我が手元で日々活躍中です
 
12万年筆28.JPG
ケヤキ
色と言い木目と言い結構いけます

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あ~木よ来い11 [ペン]

猛暑もなんのその万年筆2本完成です。
毎日でもなく涼しい日を選んでのペン作りも汗無しとは行きません。
 
旋盤での軸削りも組み立ても夏って(本当は秋なのに)こんなに暑かった?の作業。
それでも万年筆作りは小もの細工の内なので大汗はかかずに済みました。
 
久し振りにケヤキ軸で作りましたがよく使う銘木類は殆どが海外もの。
日本産の銘木と言われる材料も多々ありますがケヤキもそうだと改めて感じました。
 
ケヤキ軸のペンこれからはもっと作ろう(*^^)v
 
万年筆11
11万年筆25.JPG
組み立て完了
透明プラスチック部品はカートリッジと交換出来る吸入ポンプ
カートリッジは倍長の大容量のも使えます
 
11万年筆26.JPG
ケヤキ軸の2本
撮る時に転がってしまうので布の上で
ペンは洋式でも雰囲気は和風

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あ~木よ来い10 [ペン]

木軸ペン作りは素敵な木目と色がイノチと言っても過言ではありません。
万年筆もキャップを被せた時に両軸の木目がピッタリ揃う様に仕立てます。
 
先にキャップの組み立てを済ませて木軸と金具の境い目を触った時に違和感無しを確認。
次にペン先側の軸に金具を取り付けて出来映えを観察。
 
観察?実はペン先をねじ込む金具とキャップを留めるテール金具の木軸境目はアバウト。
両金具にはねじが立っているので木軸との境い目は目立たないのですがそこも精密に。
 
ペンを使う人が気付かない所でも精密に仕上げるのが作り手の心意気(*^^)v
 
万年筆10
10万年筆22.JPG10万年筆23.JPG
ペン先側         テール
ペン先をねじ込む金具とキャップを留めるねじ式の金具を圧入
 
10万年筆24.JPG
ペン先側木軸
左にペン先をねじ込んでキャップを被せ右に外したキャップを留めます

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ちょっと休憩

いつものウォーキング中にどんぐりを見乍らこの歳にして初めて目にしたもの。
何を今更とお笑いの向きには恥ずかしい話ですが椎の実が生っている様。
 
どんぐりとは大雑把には樫や楢などに生る実の事で椎の実は当然椎の木に。
その椎の実は子供の頃の晩秋に拾ったり縁日で買って食べたりで懐かしいおやつ。
 
まさか落ちる前は実に皮が被っていたのだとは知りませんでした(^^)/
先日公園で見かけて調べて行く内に椎の実と分かりましたがそれとても正しいかどうか。
 
食べられるどんぐりの中にマテバシイがあるのは承知でしたが子供の頃食べたのはどうやらツブラジイで上記のご託はネットでの聞き(見)かじりですのでご承知を(*^^*)
 
ギンナン1.JPG
ギンナン
どんぐりではありませんが公園の北西側周囲に植わる十数本のイチョウに今年もギンナンが鈴生り
 
椎1.JPG
椎の木?
ウォーキング中にふと見上げた木に皮を被った椎の実
遊歩道に面した大木で今迄気付かず樫系のどんぐりだと思っていました
 
椎3a.JPG椎3.jpg
公園の椎の実                              ネットから拝借
子供の頃にあちこちで拾った実は皮から爆ぜた実だったとは露知らず

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あ~木よ来い9 [ペン]

もうあとは失敗の心配も無くなった万年筆の金具取り付け。
先ずはキャップ木軸に夫々の金具を嵌め込みです。
 
ペン専用プレス機の代わりにボール盤を使っています。
レバーハンドルでドリルを上下する機能はペンの金具を圧入するのにはうってつけ。
 
周りの暑さが気になるものの作業場のガレージが日陰になる午後にテキパキ(^^♪
汗をかく前に組み立て終了です(*^^)v
 
万年筆9
9万年筆18.JPG9万年筆19.JPG9万年筆20.JPG
キャップ口金     クリップ金具      クリップ
ボール盤を使って木軸に金具をプレス圧入
 
9万年筆21.JPG
キャップ
全ての金具を嵌め込んで出来も上々(^^)/

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あ~木よ来い8 [ペン]

木軸の精密加工とコーティングを終えて一部に削り込みをすれば万年筆の部品ひと揃い。
コーティング被膜迄考慮しての木軸削りはゲージとの径段差も指でなぞれば違和感無し。
 
万年筆作りと言っても要は木軸を作るだけの事でした。
削り加工の諸々テクニックに加えて後は二本繋ぎの木軸の木目揃えと部品の組み立て。
 
もの作りでは細工の後に組み立て工程が入るとそのおもしろさは倍増します。
区分した部品を夫々の部位に組み立てるのは何かの模型作りと同じ様な楽しみ。
 
間違えない様に一面に並べてワクワク。
さあ、組み立て始めます(^^♪
 
万年筆8
8万年筆16.JPG
キャップ金具の圧入部分
別途金具を取り付け用に木軸部だけを約4ミリ削り落とし
 
8万年筆17.JPG
部品一式
各金具をキャップ側とペン先側の木軸両端に圧入します
木軸に挿入した黄銅チューブの内外径は金具に対応して嵌め込み固定

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